『叱っちゃいけないんですよね?』 2019.7.1
犬のしつけでは『褒めるしつけ』が主流となりつつあります。
よく聞かれるのは『叱っちゃいけないんですよね?』と。
う〜ん...
『叱っちゃいけない』というのとは、ちょっと違うんですよね。
褒めるしつけ、基本は犬に失敗させないよう環境を整えて学習させるというものですが、『叱っちゃいけない』というわけではないですよ。
ダメなものはダメとはっきり『犬にわかるように』教えて良いと思うのです。
ポイントは『犬にわかるように』というところ。
人間が「ダメ」とか「こらっ!」と言って『叱っているつもり』でも、それを犬が理解していなければ、あるいは理解していても(なーんかダメっぽい?!程度に)、その行動をやめるに値しない時には、その行動をやめさせることは出来ません。
一時的に行動をやめさせることは出来るかもしれませんが、また繰り返すでしょうね。
なので、『叱る』というより、その行動はやって欲しくないんだよと『伝える』と考えるといいのかと。
その伝え方は、すごく大まかにいうと二通り。
①犬が嫌だと思うことをする。→これ、人間が考える『叱る』に近いですね。
②犬が楽しい、嬉しいと思うことを無くす。
ただ、人間でも同じように、①よりも②の方が学習効率は良いです。
細かに説明すると長くなるので(また文章で説明すると誤解が生じるので)、ここでは省略しますが、
☆やって欲しくない行動をとった時を叱るのでなく、やって欲しい行動をとった時を褒める、ということ。
☆やって欲しい行動をとるように、人間が誘導する、環境を整える、ということ。
☆やって欲しくない行動を正して、それをやめた時に褒める、ということ。→これ大事です!
これらに気をつけると、犬に「ダメなこと」は伝わりやすくなりますよ。
人間が考える『叱る』とは違うでしょ?
でもやって欲しくない行動は減ります。それで伝わればいいのです。
犬だって嫌な思いはしたくないのです。