『○○だけ』は治せません! 2017.1.15
新しい年になって早2週間!
いろいろ思う所はあるものの、なかなかブログに書き起こせず、悶々としています。
さてさて、これまた飼い主さんからよく言われることです。
『吠えるのだけ治したい。』
『引っぱりだけ治したい。』
『飛びつきだけ治したい。』
『噛むのだけ治したい。』
もちろん、上記全部の行動を問題とするわんちゃんはそうそう居ませんが、上記いずれかの問題があったとして、
それだけを治すのは無理です。
というのは、いずれの行動を正すにしても『わんちゃんと飼い主さんとの関係』が大事だからです。
そこが崩れていては、いずれの行動も正すことは大変難しいのです。
もちろんいずれの問題(あえてつけますが)行動にもさまざまな原因があり、その原因を突き止めることが先決です。
その上で、これらの行動を改善する時にはかならず飼い主さんと犬がコミュニケーションする必要があるのです。
飼い主さんと犬のコミュニケーションって?
少なくとも、飼い主さんが犬の名前を呼んだら犬がこちらに注目すること(=アイコンタクト)は絶対必要です!
名前を呼んでこちらに注目しない犬、まったく無視する犬に何を指示することができるでしょうか?
何を正すことが出来るでしょうか?
でもこれが意外に難しいのですヨ。
何もない時は出来ても、犬が興奮している時、何かに気をとられている時!
そういう時に飼い主さんに集中させるのってすごく難しいですよね。
でもやっぱりそこなんです!
『何かの時にどれだけ飼い主さんとコミニュケーション出来るか?』なんです。
これは、何かをやったらすぐに出来るようになるというものではありません。
毎日の犬との接し方、日々の積み重ねの問題です。
一見、上記行動とはまったく関係のなさそうな服従(という言葉があまり好きではないのですが)訓練が必要となるのもこのような理由からです。
いずれの行動にも『これをすれば』『その行動をやめる』という特効薬はありません。
とくに行動が『習慣化』してしまっている場合やその犬の『本能に基づいている』場合には。
人間もそうですが、習慣を変えるにはエネルギーが必要ですもんね。
ましてや本能なんて...
だから根気もいるし、時間もかかるのです。
ちょっと試して出来ないからといって、諦めないで欲しいのです!
方向性が合っていて(←これ大事)、人が一貫性をもって接すれば(←これもすごく大事)、必ず犬は応えてくれます!
うちのレアの『実にボーダコリーらしい習性(車追い、自転車追い、時にキックボードに乗る子供等)』と向き合うこと1年あまり(苦笑)。
未だに手こずる時もありますが、応えてくれる時も多くなってきたこの頃です(笑)。