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汗腺のお話 2016.5.27

今日は犬の汗腺のお話です。

犬が人間のように体表全部から汗をかかないのは有名ですね。

人間のような体温調節の役目を持つ「さらっとした汗」を分泌する汗腺はエクリン腺と呼ばれ、犬では足裏と鼻に少しあるだけです。

一方、人間では退化しつつあるアポクリン腺は犬では全身にあります。

これは毛穴から出る少し粘性のある汗です。汗そのものに臭いはないですが、それにさまざまな常在菌が繁殖して犬臭になります。

また個体識別のフェロモンとしても働きます。

全身にあるといってもその密度の高い部位があります。

わんちゃんが挨拶の時に臭いを嗅ぐおしり(肛門嚢)には高密度にあります。

したがって、その部位にはアポクリン腺に由来する上皮細胞が増殖しておこる腺腫(良性腫瘍)や腺癌(悪性腫瘍)も出来易いのです。

肛門周囲以外にもアポクリン腺腫は頭頚部や腋の下にも好発します。比較的高齢のわんちゃんに多い病気です。

はじめからアポクリン腺腫や腺癌とわかることはないですが、気をつけてあげたい病気ですね。

あれ?!汗腺のお話じゃないですね(笑)

ちなみにうちの白黒レアは、若いせいか肉球が(良く言えば)とてもしっとりしています。

そのせいか、レアが歩いた後は足跡ベタベタとても汚いんですよ(笑)。

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